さが桜マラソン
朝5時に起床。
外はまだ暗い。
軽い朝食を食べマラソンに誘ってくれた知人の家へ。
車に便乗し会場へ。
今日はさが桜マラソン10キロを走る。
外は少し寒い。
一緒に走る知人は帽子に東北頑張れとマジックで書き被った。
会場には震災義援金のブースが設けられていた。
電光掲示板には頑張れ東北、頑張れ日本の文字が大きく踊る。
今日は震災の事も考えながら走ろうと思った。
きっとほとんどのランナーもそう考えたと思う。
僕は急にトイレに行きたくなり出発ぎりぎりで後ろの方に並んだ。
10時、先頭が走り始めた。
いよいよ始まった。
先頭はものすごく早い。
30分台で走りきる。
人が多くなかなか思うペースで走れず、右左人を避けながら走る。
5キロまでがすごく長く感じた。
腕時計は10時29分。
一時間切るのが目標だったのでぎりぎりかなと思った。
途中、ゲスト出演の有森裕子さんがグッジョブと声をかけてハイタッチをしてくれた。
やっぱり力が湧く。
有森さんは何度も行ったり来たりしながら全員に声をかけタッチをしている。
10キロの走者2369人。
タッチひとつで勇気を与えるのだ。
沿道には全然知らない多くの人の頑張れの声。
僕は必死に走る事でそれに答えようとする。
自分との闘いでもある。
なんの意味もないけど今日は走ることで日本、東北の復興を願うことを決めた。
僕には手を振り返す余裕はなかった。
父はどんな思いで走っていたのだろう。
走っている時、いい年をしてマラソンの大会に出ていた亡き父を思い出した。
父はマラソンをして体調を壊した。
父は小学生の頃、喘息だった僕をマラソンにつき合わせた。
体調が悪い時はゼーゼーいいながら着いていった。
それが良かったのかわからないが今は喘息のかけらもない。
今考えるとかなり危険な荒療法だ。
逆に父はマラソンで体調を崩し60過ぎで亡くなった。
しばらくは父の顔を思い浮かべながら走った。
練習を始めたのが2か月前。
10キロを1時間30分以上かけて、ふらふらで走った。
これではだめだと思い知らされた。
それからとにかく走れる日は走った。
そして脚を痛め、数日休み、また走った。
体重は4キロダウンし、最後に練習した2回は一時間を切れた。
今日は一時間をきるのが目標だった。
結果は52分28秒で自己ベストだった。
今日走ったランナーや沿道で応援してくれた人々に感謝した。
今は頑張り過ぎてひざが痛くてまともに歩けない。
長い長い52分だった。
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